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2019年3月20日

防犯・監視カメラの設置・取り付け工事の流れについて(工事準備編)

防犯・監視カメラの設置・取り付け工事の流れについて(工事準備編)
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防犯・監視カメラは「ただ設置すればいいもの」ではありません。警戒したい場所の動静を見守り、安心・安全を得るためのものです。目的を達成するには、適切な設置場所や工事方法の選定していく必要があります。

そこで今回のコラムでは、初めて防犯・監視カメラを設置される方のために、設置・取り付け工事の流れについて、わかりやすくご紹介します。なお、ご紹介している流れは、弊社(株式会社デジタルマックスジャパン)の流れをベースにしています。他社では、違う部分もございますので、ご了承ください。

設置・取り付け工事手順1「ご要望の確認」

まずは、お客様へのご要望の確認からはじまります。お聞きしたいのは、設置したい場所の確認、設置・取付方法、配線方法や建物への美観配慮、使用材料、ご予算、現状の問題点など。

防犯・監視カメラの設置において、最も重要なファクターのひとつは「設置目的」です。例えば、犯罪抑止が目的の場合と、自動車の出入り・混雑状況を把握するのとでは、選定機種も大きく異なります。機種によって大きさ、重さが違いますし、取り付ける場所によって金具などの種類も変わります。そのため、きちんと事前にご要望を伺う必要があるのです。そのうえで、設置・取り付け工事を行うための「現地調査」の日程を調整します。

設置・取り付け工事手順2「現地調査」

防犯・監視カメラの設置をご検討されている場所の確認・調査をいたします。手順1でお伺いしたご要望を踏まえ、担当者がカメラ取り付けの可否を確認したり、どのような工事が必要か、配線可能な環境か、などを確認するのが主な目的です。建物そのものだけではなく、周辺状況を調査する場合もあります。なお、私たちの業界では、現地調査のことを、「現調(げんちょう)」と呼称しています。

設置・取り付け工事手順3「現地でヒアリング内容の確認」

お客様のご要望を、現地調査しながら改めて確認させていただきます。実際に現地の状況を鑑み、適切な機種や設置台数を確認し、場合によってはカメラの機種変更提案も行います。

また、現地調査時には、できるだけお客様にお立会いいただいております。外部の人間が敷地内をうろうろするわけにはいきませんし、その場でカメラの取付位置や配線ルートを決定できますので、協議の回数も減り、コストダウンに繋がります。また、都度確認しながらお打合せすることで、お客様も設置状況をイメージしやすくなります。

設置・取り付け工事手順4「防犯・監視カメラとレコーダーの設置位置を決める」

さらに現地調査では、監視対象のエリアをしっかりと映すための取付位置を、カメラの画角を考慮しながら検討します。「画角」とは、防犯・監視カメラで撮影したときの「実際に写る範囲」のこと。監視場所・監視対象によって、適切な画角はさまざまです。適切な場所に設置されなければ、カメラを導入する意味がなくなってしまうかもしれません。お客様のご要望を満たせるよう、設置箇所を決定していきます。

なお、レコーダーは、オフィスビル・商業施設では防災センターや中央監視室、マンションでは管理室…というように、監視を行う室内に設置するのが一般的です。

また設置箇所は必ず電源が供給できる環境が必要となります。

設置・取り付け工事手順5「設置部材と設置方法を決める」

壁面や天井に防犯・監視カメラを取り付けるには、カメラ本体の重量も考慮して設置しなければなりません。

基本的にはカメラを設置するための専用金具を使用しますが、カメラの設置位置と配線ルート上の材質や構造を見ながら、建築部材の材質に合ったアンカーやネジを使用します。

加えて、検討しなければならないのはケーブルや電材の保護についてです。電気機器にとって雨は天敵ですから、ケーブルが劣化しないように、PF管やテープなどで念入りに絶縁・防水しなければなりません。コネクタやプラグ部分についても同様です。
ケーブルを地中埋設する必要があれば、地中埋設できる電線管を選定するなど、これらの必要部材について、設置箇所に適したものを選んでいきます。屋外設置の場合は、ポールを新設して取り付けることもあります。

大切なポイントとしては、部材の使用に関しましてはJIS規格をクリアしている材料を使用してください。低価格で済まそうとすると品質が悪い部材を使用する事でコストダウンを図ろうとしますが、導入後製品のトラブルが発生し、調査した結果、配線部材が原因だったことも多く発生しています。その場合、調査費・対応費で当初の部材費を大きく上回ってしまい、逆に費用が高くなってしまいますケースがありますのでご注意ください。

設置・取り付け工事手順6「配線ルートを決める」

取付位置が決まったら、次に検討するのは配線ルートです。屋外への設置であれば屋内への引き込み方法などについて決定します。ケーブルを屋外から屋内に引き込む場合は、エアコンスリーブや電話端子盤など極力既存の配線経路を活用してください。必ずしも最短ルートとならない可能性もありますが、壁を貫通させるのはリスクが高く、建物の建材自体を破損させてしまうことや、壁の中に埋まっている電源ケーブル等にドリルが引っかかり、ショートさせてしまう、穴あけ後に水漏れをおこしてしまう、など大切な建物に損傷を与えてしまうケースも考えられます。建物の構造や既存の配管ルートを極力使用することをお勧めいたします。また、基本的にお客様とご相談のうえ、決定していくものですので、しっかりとご確認ください。

「カメラを取り付ける場所とレコーダーの設置場所が別の建物」というような、一度屋外を経由せざるを得ないケースでは地中埋設、または同一敷地内であれば、ワイヤーを建物やポール間に張ってケーブルを敷設する、架空配線にて配線することもできます。

屋内での設置では状況に応じて天井裏から立ち下げたり、床下から立ち上げるなどして配線します。配線が邪魔にならないよう、ルートを決めていきます。

設置・取り付け工事手順7「見積書の確認」

現地調査の結果をもとに、「お見積書」と「系統図や図面(必要に応じて作成)」をご提示します。なお、この見積書には注意する点があります。

よく、材料費と工事費の区別のない「一式見積り」がありますが、これには注意が必要です。工事内容、工事部材など具体的な事柄を決め、見積もりするのが正しい手順です。一式で見積もっている場合は、工事の方法や必要な部材が発注者であるお客様と認識がズレていても分からない場合もあり、後々トラブルになる可能性もあります。見積もりに作業内容や作業責任範囲が記載されていませんので、突然「これ以上は追加作業」とか「ここは作業に含まれていません」と言われ困ってしまい、泣く泣く追加費用を払った。というお客様からの相談もお受けしたケースもございます。

施工を依頼する場合は、事前にしっかりと明細が記載されているか、必要な書類が提出できるのか、確認されると良いでしょう。見積りに曖昧な点があれば、わかるまで問い合わせてみてください。