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2016年11月25日

防犯カメラ・監視カメラの選び方

防犯カメラ・監視カメラの選び方
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防犯カメラの種類について「ネットワークカメラとアナログカメラの違い」

現在、市場では防犯カメラには様々な規格のもの流通していますが、全体的に大きく二つの種類に分けることが出来ます。

アナログカメラ

テレビなどに使う同軸ケーブルを使用し、電気信号による映像伝送を行うタイプのカメラです。カメラと録画機、モニターを接続すればすぐに録画が開始される至ってシンプルな構成を組むことができ、一般的に解像度は20~50万画素程度のものが流通しています。

ネットワークカメラ

接続にLANケーブルを使用し、映像をデータとして伝送するタイプのカメラであり、IPカメラとも呼ばれています。端末一つ一つにIPアドレスを振り分け、スイッチングハブで同一のネットワーク内に接続して運用するため、管理にはネットワーク構築の知識がある管理者が必要となります。

一般的には100万~200万画素程度のものが流通していますが、近年は4K対応の製品も開発されるなど、各メーカーで高画質化を図っており、ユーザーの方々にもHD、フルHD解像度を要望として求められることが標準になりつつあります。

ネットワークカメラとアナログカメラのメリット・デメリット

監視カメラの高画質化やネットワーク・LANの普及によって、業界全体がネットワークカメラに傾きつつありますが、実はその性質からそれぞれ抱えているマーケットが異なっています。

小規模案件に特化したアナログカメラ

非常にシンプルな構成と複雑な設定が必要ないことから、小規模かつ高レベルのセキュリティを必要としない案件に特化しています。なおかつ、全体的に低コストの為、導入と維持管理がしやすいのも特長です。

しかしネットワークカメラと違い、必ずカメラから録画機までの配線が必要になるため、後々の増設に費用がかかるなど、拡張性が乏しい一面もあります。

その為、下記のような設置に向いています。

(1)複雑な管理を求めない事業者の方々
(2)ある程度設置する場所のパターンが決まっており、増設の見込みが比較的少ないマンション・アパートなど

なお、電気関係の知識や技術が求められるので、設置する際には、電気工事が出来る業者に依頼した方が良いです。

また、近年ではアナログカメラをベースとした高画質規格(HD-TVI、HD-CVIなど)の製品も流通しています。これにより、既存の同軸ケーブルを活用した「システムの高画質化」が可能となり、更新時の配線費用を抑えることもできます。

中~大規模の案件に特化したネットワークカメラ

前述の通り、近年業界全体が高画質化を求める傾向にあるため、現行の防犯カメラのスタンダードになっています。しかし構築にサーバー、スイッチングハブなどが必要で、さらに事前の設定作業や構築に手間がかかるため、機器費用と作業費用を含めたトータルのコストがアナログカメラより高くなります。加えて、自身で管理するにはある程度ネットワークの知識が必要になります。

しかし、映像補正などの面でアナログカメラより多機能で、同一ネットワークで接続さえすれば理論上は無限に拡張することができます。更にスイッチングハブを使用して枝分かれさせる構成にすれば、録画機まで一本一本配線を行う必要がないため後々の拡張のし易さも魅力的です。

さらに配線を行うのが困難な箇所では、無線アンテナで通信を行えば設置が可能になるなど、構築方法の幅も格段に広がるため、ユーザーの特殊なニーズにも対応しやすいです。

なお、事前設定や構築にはネットワークの知識が必要な為、依頼する際はLAN構築や施工が出来る業者に依頼した方がよいです。

防犯カメラの形状別の特徴

防犯カメラには様々な形状のものがあり、それぞれ設置個所やユーザーのニーズによって機種選定が必要となってきます。全体を大きく分けると下記の3つになります。

ボックスカメラ

カメラを設置していることをアピールすることで防犯を抑止したいときに選定します(例、コンビニ、銀行、駐車場など)。

基本的に防水機能がない為、「ハウジング」という防水機能を持たせた金物に入れて設置します。また、レンズが取り外しできるものが多く、視野角や被写体までの距離に応じて選定出来ます。

近年は単体で防水機能を持たせた「バレットカメラ」と呼ばれるものも開発されています。レンズ、ハウジング共に組み込みのため部品の取り換えは出来ないですが、一台当たりのコストはボックスカメラより比較的安いです。

ドームカメラ

レンズを視認させにくい構造のため、美観を重視する場合や威圧感を無くしたい場合等に選定します(例、オフィス内、マンションのエントランス、レストランなど)。

基本的には、屋内に設置されますが、屋外に設置する場合は防水対応しているものを軒下に設置するケースが多いです。また、天井裏が空洞になっている場合は別途埋め込み金具を使用し、より目立たせない設置を行うことも可能です

PTZカメラ

PTZカメラとは横移動(Pan)、縦移動(Tilt)、ズーム(Zoom)の頭文字を取ったもので、その名の通り「カメラの向き」「レンズの広角と望遠」をコントローラーやマウスで調整することが出来ます。

一般的に通常の固定カメラより高価ですが、常に常駐している管理者(警備員)がいる場合は、自由にカメラを動かして広い範囲を見ることが出来るため、設置する台数の削減、つまり、システムの簡略化に繋げることができます。

録画機の種類について

次に、映像の録画機についてです。録画機は大きく2種類に分けられる。

レコーダー型

ビデオデッキのような形状をしており、カメラ端末はこの機器に接続されます。以前は、中にVHSが入るようになっていて、そこに記録を行っていましたが、現行の製品はほぼ全て内部にHDDを搭載していて、これに映像がデータとして撮り溜められていきます。

レコーダーにモニターとマウスを直接接続してシステム運用を行うのが、一般的かつ一番シンプルなスタイルです。

サーバー型

一般的に市販のWindowsベースのPCサーバーに別途管理ソフトウェアをインストールして運用を行うスタイルです。ここでいうPCサーバーはスペックさえ合えばメーカーは問いません。

比較的大容量かつ高度な管理を行うことが出来る方法ですが、もちろんコストも高く、小規模の案件に採用されることはほとんどありません。

近年ではIPカメラを単体で運用し、市販のNASタイプストレージやSDカードに録画する方法もあります。トータルのコストは抑えられますが、通常のレコーダー運用とはインターフェースが違う場合が多かったり、録画時間が短かったりするため、ユーザーのニーズと予算に合わせて提案した方が良いです。

録画の基本的な考え方

録画データは録画機のHDDに撮り溜められていきますが、容量が一杯になった場合は古いものから上書きされていくものがほとんどです。容量が一杯になった瞬間に録画を止める設定が可能なものもあります。

かつての録画HDDの容量は250GBや500GB程度のものが主流でしたが、高画質化とそれに伴うデータ容量の増加傾向もあり、現行では1TB、2TBからの製品が増えてきています。

24時間撮り続ける常時録画(ベタ撮りとも言います)で運用することが多いですが、下記のような機能を組み合わせて、必要のない録画を減らし、容量を節約することもできます。

・スケジュール録画→録画する時間帯、しない時間帯を指定する機能
・動体検知録画→画面内に動きがあったら録画を開始する機能
・アラーム録画→他機器との連動で録画を開始する機能(人感センサーや警備システム等)

必要な機能を選定して、必要な録画機を選ぶようにしましょう。